この記事では、現役のCAEエンジニアである著者が、「解析初心者でもCAEエンジニアになれるか?」について、回答したいと思います。もし、新卒や転職でなりたい方がいましたら、参考にしてください。
著者の経歴
ここでは、解析関係の仕事はほとんどしていません
流体解析の業務をしたく、一念発起!ベンダーでメーカ様に向けた技術営業をしました。
製品により近いところで仕事がしたく、メーカーに転職。流体解析を軸にした仕事をしています。
というようなキャリアになります。
解析初心者がぶち当たる壁
では、今までのキャリアを踏まえ、解析初心者がCAEエンジニアになった場合に、ぶち当たるであろう壁について説明します。
力学の知識が必要(CFDなら流体力学、FEAなら材料力学など)
解析ソフトを適切に使うには、使われている力学を把握する必要があります。
製品知識が必要
例えば、メーカーで解析をするのであれば、そのメーカーが取り扱っている製品を理解する必要があります。
ソフトウェアのオペレーション技術が必要
もちろん、ソフトの使い方もマスターする必要があります。これは、半年ぐらい死ぬ気でやれば、身に付きますので、大丈夫です。最初はベンダー主催のセミナー、その後はOJT で問題ないです。
解析や試験結果の分析力が必要
これが非常に伸びにくい能力です。知識と経験を積み重ねるしかないです。なぜそのような、解析結果が得られたのかを考える癖を付けましょう。
なかなか計算が収束しないストレスに耐えなればならない
ソフトにもよりますが、計算が収束しないことは、しばしばあります。ただ、納期は決まっていますので、何が何でも計算をする必要があります。これが、CAEエンジニアの辛いところです。粘り強く続ける精神力が求められます。
顧客折衝、提案力が必要
顧客の課題を解決するために、CAEを使います。したがって、顧客がどのような課題を持っていて、どのような解析をすれば、課題を解決できるのかを自身で考える必要があります。
また、得られた結果を基にした改善提案も必要です。
結論 なれる!
今までのキャリアを踏まえると、結論、解析初心者であろうが、CAEエンジニアになれます!
ただし、いくつもの壁が立ちはだかることは覚悟してください。また、体力も必要です。
本当にCAEエンジニアになりたければ、なるべく若いうちになってください。歳をとると、身体が付いていかなくなります。
転職する場合は、年齢によりますが、実務経験が必要です。実務経験が無いのであれば、資格を取るのも一つの手です。また、書籍で地道に勉強しておくのも大事です。今後のキャリアを考え、なるべく若いうちに転職をおすすめします。
おすすめの転職サイト
断然ビズリーチがおすすめです。ビズリーチは各エージェント会社や人事担当から直接求人を紹介してもらえます!そのため、非常に効率的です。CAEエンジニアというマニアックな職種でも、求人を見つけやすいですよ。
今までに2回転職活動をしましたが(未遂を含めると3回)、全てでビズリーチを利用しました。
非常に分かりやすく、使い勝手もいいので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの書籍
流体解析エンジニアの場合
通称「赤本」と呼ばれている流体解析エンジニアの聖書です。非常に分かりやすく、かつ詳細に書かれていますので、まずはこの本を買いましょう。
構造解析エンジニアの場合
超基礎的な本ですが、解析初心者であれば、まずはここから雰囲気を掴んでもらうのが良いと思います。
おすすめの資格
CAE解析エンジニア向けの資格は非常に少ないです。転職に役立つ資格は、日本機械学会が扱っている【計算力学技術者】です。2級以上であれば、アピールになると思います。
私は熱流体分野の1級を持っており、転職では良いアピールになりました。(あくまで実績第一ではありますが。。)
最後に
CAEエンジニアには、たくさんの壁がありますが、同時にたくさんのやりがいや魅力もあります。手に職を付けるという意味でも、非常にテクニックの要る仕事ですので、これから生き残っていく職業だと思います。
私なりに感じていることをこれから記事にしていきますので、良かったら見に来てください。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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